ご近所からも非常識に見られない為の過ごし方をまとめました。
クリスマスの飾り付けやパーティーはしてはダメ?
お正月の飾り付けはしてはダメ?
お正月の挨拶は「おめでとう」はダメ?
お正月のお年玉もダメ?
喪中後の初めての年末年始は過ごし方に戸惑うでしょう。
喪中のクリスマスの過ごし方は?
故人がクリスマスの飾り付けをしていたのであれば、ご家族で代わりに飾ってあげて、楽しい時を過ごすのもいいでしょう。
毎年のように家の窓辺にクリスマスイルミネーションを飾っているのなら、ご近所からみても「故人が好きで飾っていたのだろう」と思って見られます。
喪中のお正月の過ごし方は?
■新年になって人と会った時の挨拶の言葉は何と言うのか?
●「おめでとう」は使わずに「昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いします。」と挨拶をしましょう。
相手から「おめでとう」を言ってくるのは、問題ありません。
同じ様な理由で、年賀状が届くのも問題ありません。
■喪中ハガキを出していない方からの年賀状への返信は?
●「松の内」(1/7)から「立春」(2/4頃)までの期間に寒中見舞いを出しましょう。
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寒中お見舞い申し上げます。
喪中のため、新年のご挨拶を控えさせていただきました。
本年も何卒変わらぬご厚誼の程、宜しくお願い申し上げます。
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この様な文面で送るといいでしょう。
喪中ハガキではないので写真やイラストで明るい感じで出して構いません。
■正月飾りをしてはいけないの?
●世間一般では飾り付けをしません。
しかし、家庭内だけであれば、故人が特に飾り付けを楽しんでいた場合であったり、明るくお正月を迎えて楽しんでいたのであれば、家の中だけでも飾ってあげるといいですよ。
玄関に飾る門松やしめ飾りは、飾らないのがいいですね。
■おせち料理は食べてもいいのだろうか?
●祝い事の料理なのですから、基本的には控えましょう。
四十九日の坊主の説教では、「忌があけたら、おせち料理もいいでしょう。少し工夫をして海老とか紅白かまぼこを外すと良い」と話されました。
■お年玉をあげるのは問題ないか?
●お年玉の始まりは、「歳神様」に供えた鏡餅を参拝者に分け与えたものです。
これは神事なので、お年玉をあげても貰っても何も問題はありません。
でも、紅白の水引の袋を使うのは避けましょう。
■喪中の初詣参拝は行ってはいけないのか?
●神社と寺社に分けて回答します。
【神社へ初詣】
神社によって違うので問合せして確認しましょう。
通常は忌が開けていれば、お参りをしていいので初詣の参拝は出来ます。
【寺社へ初詣】
お寺では死の扱いを「汚れ」としていませんので、初詣の参拝も問題ありません。
続いて浄土真宗、キリスト教の場合です。
浄土真宗の喪中の年末年始の過ごし方
浄土真宗の教えでは、忌中も喪中もないのです。
「人が死ぬと阿弥陀様の元へ還り仏様となる」と説いています。
「亡くなったら阿弥陀様にお任せし、残された人は、その人生を大切にせよ」という教えが基本なのです。
その為、喪中ハガキも出さず、正月も通常と同じ過ごし方で構いません。
祝う気持ちになれないなら無理にお祝い事をしなくてもいいですし、年賀状を出さなくても、おせち料理を食べなくてもいいのです。
祝う気持ちがあれば、いつもと同じお祝いをして過ごしてもいいのです。
しかし、世間体もありますので派手に祝うのは考え物ですね。
キリスト教の喪中の年末年始の過ごし方
キリスト教の教えには、忌中も喪中もありません。
「人が死ぬと天に召された」と説いています。
年末年始の過ごし方は浄土真宗と同じく、通常と同じで構いません
まとめ
「忌中」は亡くなって間もないので祝い事をする気持ちも起こらないでしょうが、「喪中」は一年間あるので、残った家族が幸せに過ごせれば、それが一番だと思います。
故人が祝い事飾り事が好きだったら、生前と同じ様に過ごしてみるのも供養になると思います。
クリスマスを楽しんだり、おせち料理を食べたり、旅行に行ったり、温泉でゆっくりしたり、海外旅行に行ったりしてもいいでしょう。
ただ、家族で内々で祝うのとは別に、親戚との関わりもありますし、ご近所の世間体もありますので、そこは柔軟に対処して、いいお正月を迎えるといいでしょう。