真のお辞儀がもっとも丁寧で、主客総礼や、
茶を頂く時に「お点前頂戴いたします」とお辞儀をする場面で使います。
行のお辞儀は客同士の挨拶に使い、
草のお辞儀は亭主が点前の途中で挨拶するお辞儀です。
正座の姿勢で客と亭主では手の位置が違います。
客の手は左手の上に右手を重ねて置きますが、亭主の手は膝の上に置きます。
真行草で畳に手をつく度合いが違います。
真のお辞儀では掌を全て畳につけます。
行のお辞儀では指の第二関節までを畳につけます。
草のお辞儀では指先だけを畳につけます。
どのお辞儀もゆっくりと掌を太ももの上を滑らせる様に動かします。
立礼の場合も同様に滑らせ、真のお辞儀では指先が膝を触ります。
行のお辞儀では、膝上まで下げます。
草のお辞儀では、太ももまで下げます。
真のお辞儀は床の間の拝見の後でも行います。
Poser10でお辞儀アニメを作成するには?
アニメの共通点は草のお辞儀の指先が畳につくまでを作成して、
ファイルをコピーしてその先を作れば統一感もでるし効率的です。
正座のポーズと正座するまでのアニメも作成するといいでしょう。
正座から立ち上がる時に左膝からと右膝からの両方のアニメ作成が必要です。
お辞儀の動作をDVDで確かめて秒数を確認してフレーム数を決めます。
正座の状態から立ち上がる時は太ももが畳から60度の角度になるまで腰を浮かし、
つま先と親指を90度起こして足の親指の腹を畳につけ、
踵の上に腰を下ろしてから、右足を反足前にずらして立ち上がります。
左膝から立ち上がる時は左足を反足前にずらして立ち上がります。
座るときはこの逆ですが、両足は揃えて腰を下げていき、
踵が畳から離れてつま先で体重を支える状態に一瞬なってから、
膝が畳について、体重を膝頭に移して、つま先を浮かして逸らしたら、
体重を後ろに戻して正座になります。
茶道では茶碗や水差しを手に持ったまま、この所作をしますので、
何度も稽古しないとバランスを崩すでしょう。
お手本DVDを何度もみて、実際に自分でも稽古を繰り返してからアニメを作れば、
自然な動作のアニメになるでしょう。
立つ座る向きを変える、お辞儀をする基本動作は、普段から見る動きなので、
少しでも動きのずれやタイミングがずれると不自然と感じるはずです。
アニメを作成したら、実際に動作させ、何度もチェックするべきです。
お辞儀のアニメでは、最初にお辞儀する相手の目をみる動きも再現するといいです。
床の間の掛け軸、生け花を見る顔の向きも忠実に再現しましょう。